【中島健郎同行】ネパール子ども交流プロジェクト2023

2024-01-24

【概要】
 2016年、2019年に続き、第3回目となるネパールと日本の子ども交流プロジェクト。
東京コミュニティスクール初等部を対象にした希望制のプログラムで、志願した小学生やその親が参加する。過去2回はロールワリン地方へ訪れたが、今回は初めてエベレスト街道へ向かった。小学生7歳から11歳までの子供たちと、兄弟、親、学校スタッフと我々同行スタッフを合わせて24名もの大人数であったが、大きな怪我やハプニングも無く、無事にツアーを終えることができた。
 
企画・運営:株式会社ウェック・トレック
 
 
【日程】
12月22日
カトマンズ到着
 
12月23日
国内線にてルクラ(2827m)へ
ルクラよりトレッキング開始。約6時間でモンジョ(2840m)へ。
 

 
12月24日
モンジョ→ナムチェ(3446m)
約3.5時間の登りでエベレスト街道最大の村ナムチェへ上がる。子供一人が胃腸炎のため馬で登ることになる。午後、現地の子供たちとクリスマスパーティ。
 

 
12月25日
高所順応日
早朝にエベレストビューポイントで朝焼けに染まるヒマラヤを眺める。日中は現地の子供達の家に案内してもらい交流を図る。
 

 
12月26日
ナムチェ→タンボチェ(3867m)
最終目的地に向けて最後の登り。富士山の標高を越えて初めての高度を体験する子どもたちが多い中、頑張って登り切る。到着後、エリア最大の寺院(タンボチェゴンパ)で祈祷。赤く染まるエベレストと月光に照らされるアマダブラムは美しかった。
 

 
12月27日
タンボチェ→ルクラ→カトマンズ
タイトなスケジュールのため、帰路はヘリを有効に利用してルクラまで下山。ルクラからは国内線のフライトでカトマンズへ戻る。早朝からの移動で疲れ、各自ホテルでのんびり。久しぶりのシャワーとテレビで文明に浸る。
 

 
12月28日
ネパールの子どもたちと一緒にパタンの世界遺産を勉強する。
午前
Kathmandu Valley preservation Trustの監督であるMr. Rohit Ranjitkarを招いて、2015年の震災でダメージを受けたパタンの旧王宮(世界遺産)の特別エリアを案内してもらう。現在も修復中で、まだ数年かかるとのこと。実際に寺院で使用されている彫刻を体験させてもらう。
午後
旧王宮で子ども向けのIQゲーム。水場や寺院などに装飾された柄や絵を探して、何のメッセージがあるのかを解き明かすゲーム感覚のプログラム。子供たちは楽しく探し回っていた。
 

 
12月29日
カトマンズの世界遺産(ボダナート)を尋ねる。その後、帰国の途につく。
 

 
12月30日
成田帰国
 
 
【終わりに】
 新型コロナの影響でしばらく開催されていなかったプログラムが、またこうして再会されたことは喜ばしいことである。朝焼けに染まるエベレスト、月光に照らされるアマダブラムなど、ヒマラヤならではの絶景を目の前にすると、小学生でもポカーンと口を開けて見入っている姿を見て、改めて自然には人の心を動かす力があるのだな~と感じた。
 子どもたちは僕のことを一切知らず、友人のように接してくれる。そしてエベレストを見て「あの山に登ったことがあるよと」と言うと、目を輝かせ驚く。子どもは素直だ。そして、子ども多くのことを吸収する。ぜひ石井スポーツでも子ども向けのプログラムをやっていきたいと思った。
 
記:中島健郎