先日、アイゼンワークだけを1日やるという講習会を開催しました。
全く雪がないけど・・・という不安をヨソに、ミステリーツアーのように山の中に連れていきます。
このアイゼン講習は「雪が多いところではアイゼンの感触がつかめない」というガイドの主義でやってます。
アプローチの林道ではアイゼンなし歩行の基本であるダイアゴナル歩行を演習します。
相変わらずワンオペなのでなかなか写真が撮れずにすいません・・・。
装着の講習では「防水のグローブをして、両足3分で付けましょう」を石井スポーツ登山学校の基本として提唱しています。
アイゼンをインナーグローブで付ける人が多いと思いますし、私も昔はそうでした。
しかしアイゼンを付けるということは雪があるわけで、下に置いたアイゼンは雪も付いてるだろうから濡れる可能性大。
いよいよこれからって時に、アイゼン付けるためだけにグローブ濡らしちゃアウト!ですね。
そこで、登山口からアイゼン装着までの登山道程度におススメのグローブ紹介。
↑アイゼン装着に使いやすいグローブのオススメその1。
セイラスのエキストリームオールウェザーグローブ。
完全防水でアプローチ程度にちょうど良い保温性がおススメ。
ストレッチでフィット感が良く、残雪期なら稜線上でも使える優れモノです。
グローブは消耗品なのでお求めやすい金額も買い替えるのにありがたいです。
↑冬山用のグローブではその種類の豊富さと、完成度の高さから不動の人気を誇るブラックダイヤモンドではこのパニシャーがおススメ。
講習ではアイゼンワークをいろいろ練習しますが、一番の目玉はスリーオクロック。
講習中に撮れた貴重な一枚。
この写真はスリーオクロックの定着に不可欠な、より実践的なピッケルとのコンビネーションの練習。
最初はぎこちなかったですが最後にはスムースにつけるようになってきました。
ピッケルはどうしてそこに突くのか、を無意識にできるようにならないとスキが生まれて事故につながります。
無雪期の山はもちろん、駅の階段上るときもイメージトレーニングを繰り返して体に覚えこませてください。
ばっちり凍っている堰堤をバックに記念写真。
お疲れさまでした。