オールレザーの登山靴の良さは履いて実感!
2016年9月東駒ケ岳にて豪雨のビバーク後に迎えた朝 AKU「スーパーアルプ」
こんにちは!アートスポーツ本店バヤシです。
今回は長年愛用している登山靴を紹介します!
足を入れた瞬間に分かる上質な履き心地!
AKU「スーパーアルプ GTX」
重量UK8:810g ¥39,600(税込)
スーパーアルプはAKU社イタリア本国の工場で一足ずつ丁寧に手作りで生産されています。伝統の職人技が光る2.6mm厚の最高級ヌバックレザーを贅沢に使用し、サイドをラバーランドで巻いたクラッシックな外見が特徴です。しかしその細部を見ると足をしっかりホールドするプーリーシステム、荷重を効率的に分散させるIMS3など最先端のテクノロジーを惜しげもなく投入されています。夏山縦走から冬の低山まで幅広く活躍するAKU至高の一足といえます。オールレザーならではの足入れの良さはぜひ店頭で履いて実感してみてください!
▼AKU本国スタッフによる解説▼
職人技で仕上げられた上質な作りが特徴!
アッパーは一枚革の厚さ2.6㎜の上質なイタリア製ヌバックレザーを贅沢に使用。岩角に擦れるサイドには車のバンパーにあたるランドラバーをぐるっと一周巻いています。くるぶしや足首など屈曲する部位にはしなやかなソフトレザーを使用することでしっかりした剛性感がありながらソフトで快適な履き心地を実現。部位により革の種類を巧みに使い分けるという靴作りの伝統に裏付けされた技術の高さが光る一足に仕上がっています。
AKU独自の「IMS」が更に進化した「IMS3」を採用!
AKUの誇る最新テクノロジーで足にかかる圧力をミッドソールで分散、高い衝撃吸収性で長時間の歩行をサポート!
IMS3搭載で岩場でのグリップ力、クッション性も抜群!
AKUオリジナルのテクノロジー「IMS(インターナル・ミッドソール・システム)」をさらに重たい荷物を背負う縦走用に進化させたのが「IMS3」テクノロジー。硬さなど性質の異なる異なるクッション材を複雑に組み合わせることで足にかかる圧力をミッドソールで分散し、高い衝撃吸収性で長時間歩行時の疲労を軽減、靴の軽量化にも貢献しています。ただ柔らかいだけのクッションではバランスを崩しやすくなりますが、立体的に足を包み込みサポートするスタビライザーである「EXOEXOSKELETON」を採用することで不安定な足場での歩行性能を高めています。固い地面に足が着地する毎にバネのように反発力が返ってくるクッション性の高さは、重いザックを背負って歩くととても実感出来ます。
プーリーシステムで簡単かつ確実に甲をホールド!
プーリーシステム搭載でしっかりと甲を押さえることが可能!
※オリジナルは茶色ですが、蜜蝋ワックスと靴墨で黒く仕上げています。
一般的な登山靴のレーシングはオーソドックスなハトメやD環に、脱ぎ履きの便を考えて上部はフックになっています。スーパーアルプは金具に滑車が内蔵されたプーリーシステムを採用。軽い力でもしっかりと甲が固定できるのが特徴。また人間工学を駆使した「ANATOMICAL FIT」テクノロジーで解剖学的見地から人の足を科学し、フィット感と足入れの良さはピカイチ。上質なレザーと相まって履けば履くほど足に馴染んでくるフィット感はオールレザーブーツの利点の一つです。
自分だけの一足に育てる楽しみがあるブーツ!
お手入れの仕方による違い。左はヌバックの風合いを活かす靴用防水スプレー仕上げ。真ん中は蜜蝋ワックスで仕上げて独特の光沢に。右はワックスと靴墨による仕上げ。
革靴はお手入れがキモ!
オールレザー製のブーツはナイロンやシンサテックレザー(合成皮革)と比べ紫外線への耐性や耐摩耗性など耐久性がとても高く、お手入れ次第でとても長く使えるという大きな利点があります。オリジナルのスーパーアルプは通気性が高く傷の目立ちづらい表面が起毛したブラウンのヌバックです。元の風合いを活かし長く履くには山行後のお手入れが重要です。
基本はまずしっかりブラッシング!
☛オススメお手入れ用ブラシ
☛オススメ靴用クリーナー
下山後は革靴の表面を傷つけづらい馬や豚毛のブラシ使いしっかりブラッシングをして泥やほこりを掻き出します。もし汚れが残っていると革や縫糸の劣化の原因になるので、ブラッシングで落ちない汚れは専用のクリーナーで水洗いをしてしっかり汚れを落としてください。洗った後は日陰でしっかり自然乾燥させます。
水洗いのタイミングで撥水・保革処置を忘れずに!
☛オススメ靴用撥水・保革剤
水洗い後に重要なのがレザーのお手入れ。お肌と一緒で水洗いをするとレザーにもともと含まれていた油分が抜け乾燥するとカサカサになってしまいます。ゴアテックスの透湿性を損なわずに皮革の硬化を防ぎ栄養分をしっかり補い撥水加工できる革靴用の撥水・保革剤を必ず使用してください。
さらにワックスで仕上げるという方法も!
オールレザーの登山靴はワックスを塗って磨きこんで仕上げるという醍醐味があります。オールドブーツを思い起こさせる飴色の独特の光沢を生み出すには、ゴアテックスに対応した蜜蝋等の防水栄養ワックスを塗っては磨いてを何度もそして何年も繰り返すことで美しく変化していきます。
※ランドの剥離を防ぐためにワックスは5mmほど間隔を空けて塗布してください
登山靴用のワックスで注意したいのが型崩れ。ミンクオイル主体のワックスだとアッパーが軟化しすぎてフニャフニャになりフィット感も逆に悪くなってしまうので注意が必要です。またワックスを塗りすぎるのもよくありません。塗りすぎた場合はウェス等で余分なワックスをふき取ってください。必要以上に柔らかくせずしっかりした防水効果とツヤをもたせるのがスノーシールというワックス。しかし残念ながら現在長期欠品中です。店頭に並ぶまで辛抱強くお待ちください。
バヤシ愛用のスペシャルスーパーアルプ!
もうすでにソールとランド交換を2回経ていますが水漏れもなく未だに現役!蜜蠟主体のワックスであるスノーシールで仕上げ、更に靴墨を加えて磨き込むことでランドセルのように黒光りするツルツルの表面に変化します。山行を繰り返す度に、そしてお手入れをする度に変化していく登山靴は山道楽の密かな愉しみでもあります。最近の靴では味わえないこの感覚をスーパーアルプでぜひお試しください。
※ワックスを塗布すると防水性は高まりますが、透湿性の低下、ランドの剥離を起こす可能性が有りますのでご注意ください
ソールが摩耗してもリソール可能!
お気に入りの靴ほどソールの消耗も早まります。バヤシは厳冬期以外はほとんどスーパーアルプを履いているので2年ほどでソールのラグ(突起)がツルツルになってしまいます。でも大丈夫!スーパーアルプはソールと横に巻いてあるランドラバーを張り替え可能な構造になっています。
リソールで再び長く履けるように生まれ変わりました!
AKUの日本総代理店である石井スポーツグループには登山靴技術研究所があり、自社で登山靴のオーダーメイトからリソールなどの修理をこなしています。ハセツネCUPで有名な長谷川恒男の登山靴を作った中(ナカ)工場長を始め熟練の靴職人が全国から送られてくる登山靴の修理に携わっています。
まるで新品みたいな美しい仕上がり!
オールレザーの登山靴は内側のゴアテックスのメンブレンに穴があいたりしなければ、しっかりメインテナンスをすることで長~く愛用することが出来ます。つまり今流行りのサスティナブルな登山靴といえるのがAKUスーパーアルプです。ぜひ店頭で試し履きをしてみてください!
▼スーパーアルプで行った秋の山旅過去ブログから▼
どうです?スーパーアルプ履いてみたくなりませんか!?
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☛AKUスーパーアルプ