日付 2020/01/09
内容 赤岳を新春初登り
店舗 登山本店/平林
所要時間 1泊2日
オススメ 人気の冬山赤岳の代表的なコースを紹介!

新春初登り!赤岳で鍋を満喫!!【登山本店】

新春の赤岳で初登り!

1月10日一瞬だけ青空がのぞいた赤岳山頂にて

 

 

こんにちは!登山本店バヤシです。

今年もよろしくお願いいたします!

今回は本店のスタッフと1月9~10日に行った初登りをレポートします。

 

 

【日時】2020年1月9日(木)~10日(金) 1泊2日

【行程】1月9日:甲府より美濃戸まで車移動 美濃戸口→南沢→行者小屋幕営 1月10日:行者小屋→地蔵尾根→赤岳→文三郎尾根→行者小屋→南沢→美濃戸口→車移動→甲府・草津温泉

 

スタートは19時!?

今回はまさかのトラブルからスタート!?

移動中にスマホが壊れてしまい、甲府市内のドコモショップに急遽駆け込むトラブルの為、赤岳の登山口である美濃戸口に到着したのがなんと19時・・・

今年は雪が少ないので車で入れるかもとの淡い期待も打ち砕かれトボトボと長い林道歩きをスタートしました。年々林道のアイスバーンは凶悪化しており四駆+チェーンではない方は車で入るのは止めたほうが賢明です。

 

 

チェーンスパイクが大活躍!

50分ほどで赤岳山荘に到着。例年より暖かいとはいえさすがに冷えてきたので装備を整えます。ここからチェーンアイゼンを装着しましたが、ここまでの林道もかなりツルツルになっているのでスタートからつけていた方がいいかもしれません。
 

 

登山道は滑り台化!

以前は粋がって行者小屋の行き返りなんてアイゼンは使用していませんでしたが、転んで大ケガする前に滑り止めはしていた方がいいと思います。重い12本アイゼンよりもチェーンアイゼンや4本爪軽アイゼンのほうが登りもはかどります。
 

 

行者小屋にて幕営!

23時に行者小屋到着!テントは小屋前に1張のみ。迷惑にならないように一番奥の方に設営しました。

積雪は20cmほど。シングルウォールテントの金字塔パイネ「GライトX」と、アライの「ツェルト2」のシングルウォールテント対決!設営時間や居住性の勝負は如何に!?気になる方はスタッフまでお尋ねください。
 

 

お待ちかねの鍋開始!

地元の地酒「真澄」で喉を潤しやっと一息!

この時期は新酒のシーズンなので呑兵衛にはたまりません!!

 

 

甲府で仕入れたほうとうに舌鼓!

遅い晩御飯になりましたが鍋に溢れんばかりの具だくさんほうとうを作りました!

ほうとうは煮込む時間はかかりますが簡単に作れて、食いでがあり、身体も温まるのでバヤシの冬山定番メニューになっています。
 

 

朝だけ青空が見えた!

夜更かししていたので起床は7時。この時だけは青空に恵まれ横岳、赤岳、阿弥陀岳のきれいな稜線がくっきり見えました!
 

 

朝食はソーセージ鍋!

昨晩残しておいた鍋に新たな具と麺を追加して朝食!

パリッパリのソーセージの食感と出汁が効いて食欲が増します!

今年はとても暖冬でツェルト内でも-10℃くらいと暖かく、一晩たった鍋も凍っていませんでした。

 

 

アイゼン装着時は末端処理を忘れずに!

なかなか面倒ですが、アイゼンのバンドは末端を適当に挟んだりしていると途中で緩んでしまい外れることもあります。バンドはあんまり短く切ってしまわずに、フロントのプラスチックハーネスに結びつけられるくらい残しておくのがポイントです。

 

 

いざ地蔵尾根へ!

ちょっと遅い09:30に出発。行者小屋から地蔵尾根の急登をどんどん高度を上げていき難所の階段が見えてきました!

雪が着くと大変なこの場所もしっかり階段が露出しているのでやすやすと突破できました。
 

 

吹き溜まりはプチラッセル!

ほとんど雪は少なかったのですが吹き溜まりではこんな感じ。雪が締まっていないので粉雪としばし戯れます。

ようやく稜線に到着!

10:50に地蔵尾根の頂部、お地蔵様が見守る地蔵の頭に到着。あたりは真っ白でしたが気温は-9℃ほどとこの時期としては暖かく風も穏やかでした。

 

 

稜線のオアシス赤岳展望荘!

2722mの稜線に佇む赤岳展望荘はまさに冬山のオアシス!

赤岳展望荘は例年2月下旬まで営業しており、宿泊や休憩もでき緊急時には心強い山小屋。誘惑に負けずに一路赤岳の頂を目指します。

 

 

曇り空が明るくなってきた!

真っ白だった空がにわかに明るくなってきました!

目指す山頂は光の中に!
 

 

再び白い世界に!

11:50赤岳山頂到着。一瞬だけ青空が見えたものも束の間すぐに元の真っ白な世界に戻ってしまいました。

ここからは念のためロープを出して文三郎尾根を下ります。
 

 

文三郎尾根の下りは慎重に!

山頂から文三郎尾根への下りは鎖がしっかり出ていましたが、急傾斜の下りが連続するので要注意。この日は一度文三郎へ下りかけるも怖くて引き返して地蔵尾根へ戻ってきたという方と何人かすれ違いました。

 

 

文三郎名物のアミアミ階段!

雪が少ないとアイゼンが引っ掛かることで悪名高い文三郎尾根の階段はこんな感じでした。この辺りはわりと雪がついていてそこまで歩きづらい感じではなかったです。

ここまで来ると傾斜もだいぶ緩くなってピッケルからストックに持ち替え、行者小屋を目指します。

※1月19日にこの地蔵尾根からバリエーションルートの赤岳主稜の取りつき付近にて雪崩が発生し巻き込まれた方がいます。幸いにも流されて腰まで埋まっただけでケガはなかったとのことですが、積雪のコンディションに注意し、ビーコンなどのアバランチギアを携帯することを推奨いたします。
 

 

ランチはモチ入りのお雑煮!

13:40行者小屋到着。ちょっと遅めのランチタイム。

残しておいた鍋にスープとお餅を追加してお雑煮を作りました。
 

 

晩、朝、昼3食!鍋を堪能しました!

冷え切った身体にあったか~いお雑煮が染み渡る美味さ!

味噌煮込みほうとうをベースに色々な味で飽きずに楽しめました!鍋一つのなので調理も後片付けも楽チン!

 

 

とっても便利な畳めるお鍋!

今回大活躍したのがSEATOSUMMIT「X-ポット2.8L」
容量2.8Lのお鍋がこんなにコンパクトになります!
パーティーで使うのにちょうど良いサイズで、今回のように作り置きの時短メニューにするのにも便利です。底面はアルミ製で側面はシリコンなので熱が底面に集中するため、冬山で雪を溶かして水を作るのがアルミ鍋よりも早いのが特徴。そして何よりもとってもコンパクトに収納できるのがとても便利!

 

 

再び青空復活!

15:00お腹一杯になって行者小屋を撤収。

一面真っ白だったのに明るくなり、先ほどまでいた赤岳の山頂が再び姿を現しました。

冬の天気は難しく、翌日は快晴でこの時期ならではの八ヶ岳ブルーを堪能できたようです。
 

 

特別天然記念物様に遭遇!

砂防ダムの横で実は最近だいぶ増えてきているというカモシカに遭遇!

単独行動が多いというカモシカですがなんと3頭もいました。シカと違って警戒心が薄く、もくもくとモグモグしていました。見る角度によっては熊っぽく見えるので遠くから見るとドキッとすることも。
 

 

赤岳山荘一押しの新メニュー!

16:30赤岳山荘到着。実は前日前を通った時から看板が気になっていた赤岳山荘さん一押しの「プロテインドリンク」試してみました!

ストーブの前で頂く至福の一杯!山行の疲れもあっという間にリカバリーされます。マスターこだわりのプロテインドリンクぜひ味わってみてください!

 

 

最後は草津温泉で至福の湯を堪能!

17:45美濃戸口到着。山帰りには温泉は欠かせない!ということで今回立ち寄ったのは甲府市内にある「草津温泉」。

草津温泉は加温・加水無しの上質な源泉を、ドバドバとかけ流すという非の打ちどころがない贅沢な温泉が楽しめる銭湯。

実は温泉天国の甲府市内には温泉を使った銭湯が何軒もあります。この草津温泉は甲府駅南口より徒歩30分。登山帰りにぜひ立ち寄りたい極上の温泉です。

 

 

足の冷えが気になる方に!

足が冷えて困っている方に!

今回試したのがブリッジデイルの防水ソックス「STORMSOCKミッドウェイト・ブーツ」

完全防水のソックスにありがちな履き心地の悪さがなく、独自のハイドロテックテックメンブレンでしっかり足を水からシャットアウト!ブリッジデイルの特徴であるメリノウールにマイクロファイバーを巻きつけるフュージョンテクノロジーで暖かさと通気性を保つ快適さが持続します。

防水ソックスは夏のトレランでよく使われるイメージですが、実は冬もオススメ!靴下にメンブレンが入っているので普通のソックスよりも暖かく指先も冷えづらくなります。個人差はあるとは思いますが、今回行者小屋でツェルト泊した際もテントシューズは使わずこのソックスで快適に寝られました。今の冬靴で寒さを感じている方は一度試してみてください!
 

 

 

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赤岳で八ヶ岳ブルーをもう一度見てみたい登山本店☆バヤシでした

この記事を書いたのは:


登山本店

住所 東京都千代田区神田神保町1-6-1
タキイ東京ビル2F
電話番号 03-3295-0622
FAX番号 03-3295-6070
営業時間 10:00~20:00
アクセス 地下鉄神保町駅(半蔵門線、都営新宿線、都営三田線)、A5出口を出て左に約100m。出口より路地3本目の角のビルの2Fにございます。1Fにはサイゼリアがあります。

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