毎月13日は石井スポーツグループ登山の日
安全登山の豆知識12月編

12月 登山の日「冬の山 凍てる稜線に雪晴れの空」


12月登山の日 おすすめの山 八ヶ岳

「中央線の汽車が甲州の釜無谷を抜け出て、信州の高台に上り着くと、まず私たちの眼を喜ばせるのは、広い裾野を拡げた八ヶ岳である。(中略)八ヶ岳という名はその頭の八つの峰から来ているというが、麓から仰いで、そんな八つを正確に数えられる人は誰もあるまい。」

 

深田久弥は著書「日本百名山」-新潮社-で上述のように八ヶ岳を述べています。

 

今回は少しマニアックな杣添尾根から横岳に至る行程を紹介します。このコースは人の少ない八ヶ岳の東面からほぼまっすぐに横岳の頂稜に延びる尾根で、森林限界をこえれば、盟主赤岳は言うに及ばず、権現岳・硫黄岳の山容を楽しみながら登ります。頂稜からは横岳の荒々しい西面の岩稜や大同心の岩峰、少し目を遠く向ければ凛々しい姿の阿弥陀岳は言うに及ばず、中央アルプスから御岳・乗鞍岳、さらには槍穂高等の北アルプスの峰々と登高の苦労を吹き飛ばす素晴らしい景観が広がっています。

(行程)
海ノ口横岳登山口-貯水池-杣添尾根-三叉峰-横岳-三叉峰-貯水池-登山口
※登山口まで公共交通機関がなく、野辺山駅からタクシーとなります。

 

所要時間はラッセルが少なくて約7~8時間で、ラッセルが深いときは1日での往復は厳しいので状態をよく見極めて慎重な判断が必要です。なお、森林限界以上はピッケル・アイゼンによる登高となり、雪崩に警戒が必要な本格的な冬山コースです。

 

<冬山のリスク>

冬山の主なリスクとして低体温症・凍傷があげられますが、低体温症発症の主な要因は低温と風・濡れです。凍傷の発症は気温マイナス4℃以下で風・濡れが主な要因です。注目していただきたいのが共に濡れがその要因となっています。近年は暖冬傾向ですから、南岸低気圧の通過に伴う湿雪や標高の高い山の降雨等、通常では考えられない事態にさらされる事が多くなりました。十分な準備で冬山に向かいましょう。

 

<濡れに強く風を防ぐレイヤリング術>

レイヤリングに王道はなし。季節に応じた基本の組み合わせで出発して、登山中に「寒かったら着る、暑くなったら脱ぐ」が大原則です。
①ベース(インナー)レイヤー
湿気を吸収、吸着熱を発して、保温性に優れるメリノウールのベースレイヤーの下に、化繊の吸汗速乾アンダーを着用するとさらに濡れに強く快適です。
②ミドルレイヤー
フリースは保温・透湿性能共に行動に適しているので、おすすめですが嵩張ります。そこで、はっ水・防風の薄手のミッドシェルを活用して、森林限界まではミッドシェル・ベースレイヤーを組み合わせで行動して、森林限界以上は撥水ダウンを使ったインナーダウンを着用すると、濡れに強く携帯時にかさばらず便利です。
③アウターレイヤー
冬山は思わぬ降雨による濡れや過冷却水による凍結等、厳しい条件に耐える防水透湿素材ジャケットに加えて、状況に応じて脱ぎ着のしやすいサイドジッパーを備えたオーバーパンツがお勧めです。
④防寒着
休憩時やテント泊・クライミングのビレイ時などコンパクトで暖かいダウンジャケットは必携です。濡れに強い撥水加工の高品質ダウンを選びましょう。
⑤手袋
手袋も凍傷を防ぐためにインナーグローブ+ウールグローブ+オーバーグローブとレイアリングすると効果的です。特にインナー・ウールグローブは必ず予備を用意して濡れに備えます。
⑥靴・靴下・スパッツ
濡れ、強烈な寒気の襲来に対応できるワンランク上の保温性を備えた靴が必要です。靴下は良質のメリノウールは当然ですが、インソールを断熱性の高いものに取り換えるのも効果的です。加えて雪の侵入を防ぎ・保温性を高めるゲイター(スパッツ)は冬用のバンドに強度のあるものを選びましょう。フロント開閉タイプは着脱がしやすくてお勧めです。
⑦ピッケル・アイゼン・アバランチギア
岳人の魂と言われるピッケルですが、歩行時のバランス確保・滑落停止や確保支点等、雪山でこれほど多用途に使えるギアはないでしょう。ベントシャフト等、様々なタイプの製品があるので、用途に合わせて用意しましょう。アイゼンは使用している靴とのマッチングが大切です。ピッケルやアイゼンのご購入の際は、ぜひスタッフにご相談ください。アバランチギアは雪崩ビーコン・プローブ・ショベルの3つが揃って初めて雪崩に対処することができます。また、トレーニングなしに使いこなすことが難しいので、登山学校では机上・実技の講習会を実施しています。ぜひ講習にご参加ください。

 

冬は自然の厳しさと美しさを兼ね備えたすばらしい時期ですが、日の出・日の入りを表示する時計を使用して1日の行動予定を決めたり、気温の変化に対応しやすいウエアリングを考えたり、温かい高カロリーの飲み物の準備等、綿密な登山の準備が必要です。

 

「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

【おすすめ ベースレイヤー】

ワイポア メンズEXPロングアンダーシャツ

ワイポア メンズEXPロングアンダーシャツ

メリノウール使用で保温性が高く汗冷えしにくい。ニオイもつきにくく快適です。

\11,500

 

テルヌア テントピーク

テルヌア テントピーク

吸湿性、保温性に優れるメリノウール100%使用。

\11,000

 

ミレー ドライナミックメッシュNSクルー

ミレー ドライナミックメッシュNSクルー

汗を素早く吸い上げ、肌をドライに保ち汗冷えを防ぎます。

\4,600

【おすすめ ミドルレイヤー】

Mountain Equipment MISSION JACKET

Mountain Equipment MISSION JACKET

ストレッチ素材で動きやすく、ベンチレーション付きで行動中も快適です。

\24,000

【おすすめ アウタージャケット】

MOUNTAIN HARDWEAR ウィンターコヒージョンジャケット

MOUNTAIN HARDWEAR ウィンターコヒージョンジャケット

雪山からスノースポーツまで使用できる耐久性の高い防水透湿ジャケット。

\34,000

 

MOUNTAIN HARDWEAR ウィンターコヒージョンパンツ

MOUNTAIN HARDWEAR ウィンターコヒージョンパンツ

高い位置まで開く両サイドジップで着脱も容易にできます。

\27,000

【おすすめ 防寒着】

MAMMUT SERAC Down Hoody Men

MAMMUT SERAC Down Hoody Men

化繊綿と撥水ダウンを混ぜた新素材で濡れにも強くロフトが失われにくい。

\31,000

【おすすめ 手袋】

ラックナー ヒマラヤングラブ

ラックナー ヒマラヤングラブ

油脂成分を多く含んでいるので雪で濡れても冷たくなりにくいウールグローブ。

\3,700

【おすすめ 靴下】

ブリッジデール エンデュランスサミット

ブリッジデール エンデュランスサミット

厚手でクッション性が高く、耐久性と保温性に優れる靴下です。

\3,600

【おすすめ スパッツ】

パイネ ゴアテックスEXPスパッツⅡ

パイネ ゴアテックスEXPスパッツⅡ

フロントジッパーで着脱しやすく、冷えを防ぎ耐摩耗性に優れます。

\7,800

【おすすめ 登山靴】

AKU モンタニャードGTX

AKU モンタニャードGTX

保温性のあるゴアテックス、甲部にはプリマロフトを爪先を包むように挿入しています。他にはない保温構造の冬季用シングルブーツ。

\58,000

【おすすめ アイゼン】

グリベル G12

グリベル G12

質実剛健。適度な厚みのある鋼材は減りが少ない。2列目の歯は急斜面で効果的に刺さります。

\24,000

【おすすめ ピッケル】

カンプ アルピナ

カンプ アルピナ

(ベントシャフト)

高強度規格をクリアしたピッケルは重いというイメージを払拭する軽量モデル。氷壁以外の雪山におすすめです。

\19,500

【おすすめ ピッケル】

カンプ ネーヴェ

カンプ ネーヴェ

(ストレートシャフト)

森林限界以下でも部分的に現れる急斜面やアイスバーンではピッケルが有効です。軽さ重視の軽量モデル。

\11,500

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