毎月13日は石井スポーツグループ登山の日
安全登山の豆知識10月編

10月 登山の日「秋の日はつるべ落とし」

ヘッドランプとツェルトは必携品


「秋の日はつるべ落とし」古来よりよく知られたことわざで、皆様も秋の日暮の速さのことと理解されているでしょう。なぜ秋になると日暮れが速く感じられるのでしょうか。
地球の自転スピードは一定ですから、秋の夕暮れ時に特に回転が早くなるわけではありません。皆さんは太陽が沈んでもすぐに真っ暗にならないことは経験上ご存知と思いますが、この日没から夜空に星が瞬き始めるまでの時間を天文学では、天文薄明継続時間と言います。
秋は夏に比べ日没時間が確かに早くなり、加えて日没後の薄明継続時間が10分ほど早くなります。地方によって異なりますが、8月初めの日没時間は18時30分頃で19時30分頃でも行動できます。10月初めの日没時間は17時10分頃で、18時にはすでに暗くなり行動できません。その差約2時間、この時間の違いが日暮れを速く感じさせるのでしょう。登山ではヘッドランプとツェルトは季節を問わず必携品ですが、特に秋から冬にかけてその重要性は高まります。
今月は「ヘッドランプ」・「ツェルト活用法」について皆様にお知らせします。なお石井スポーツ登山学校では皆さんがより安全に登山していただくために、登山力向上講座としてツェルトの活用の仕方を各店で講習しています。ぜひご参加ください。

 

<ヘッドランプは用途に合った明るさで>

当然照射力が高いほど照射できる時間が少なくなります。例えば約160ルーメンで使用すると、約1時間程度しか実用照度を保つことができません。多くのヘッドランプには照射力を調節できる機能が付いていますから必要な明るさで使用することが大切です。また、MAXの照射力が160ルーメンでもメーカーにより初回点灯時の出力が異なります。点灯時の明るさを確認し、必要な照度に調節してから使用するのがコツです。

 

<予備電池の用意で注意すること>

自分のヘッドランプの電池規格と必要本数の確認が大切です。規格を間違えることは論外ですが、本数の不足により古い電池を混ぜて使用すると強制放電で、液漏れや破裂して大変危険です。

 

<予備ヘッドランプの重要性>

筆者の経験ですが、不意の降雪で夜間登攀を余儀なくされ、予備電池も使い果たし、ヘッドランプが使用不能。山頂から手探りで下降路を見出し命辛々下山したことがあります。山の中は漆黒の闇です。電池の交換が必要になった時や故障した時のことを考えて予備のヘッドランプを用意しましょう。重量の気にならないモデルもあります。

 

<最新ヘッドランプ事情>

近年ヘッドランプは高照度化が進み、各種機能が充実しています。特に重要な機能は誤動作で点灯することを防いでくれるスイッチのロック機能でしょう。電池の消耗を防ぐ照度の調節機能に加えて、自動にON・OFFが出来るセンサー機能や自動的に焦点距離を調節する距離センサーが搭載されていると重宝するでしょう。過酷な条件で使用する人は防水性を向上させたものや、頻繁に使用する人は充電が出来るモデルも選択肢に入れておきましょう。

 

<ツエルト活用法その1「張り綱をつけておきましょう」>

ツエルトは強風時の休憩や体温保持のためにかぶって使うのが便利に作られていますが、もとはウインパー型テントを原型としているので、支柱があれば立派にテントとして使用できます。樹林帯であれば立ち木を利用してもOKです。いずれにしても張り綱を付けて、四隅のループには50センチほどの細引きを付けておけば慣れた人ならば5分もあれば立派なテントとして設営可能です。(詳しい方法はぜひ登山学校に参加して身につけてください)

 

<ツエルト活用法その2「軽量ペグを準備」>

近くの立ち木や石を活用することもできますが、底部の四隅用に軽量ペグを準備すると設営が素早くできます。加えて張り綱用に4本計8本あるとどこでも設営が可能となります。(軽量ペグは1本10g以下なので80gがいざというときに大きな力になります)

 

<ツエルト活用法その3「生死を分けるマット・携帯トイレ」>

日帰り登山でもビバークに備えてダウンジャケット等の防寒具を持参するのは常識ですが、加えてシートマット等で地面からの冷えの遮断が重要です。休憩時も快適で、いざとなれば副木の代わりにもなる優れものです。
ヒマラヤ遠征では通称ピスボトル(トイレ用ボトル)を活用します。極寒の地でなるべく体を冷やさないための工夫です。これにならい、環境も考えて携帯トイレを持参しましょう。

 

10月は清々しい気候で高山では紅葉も始まり、登山を楽しむには良い季節ですが、北海道や北アルプスの山々では降雪も始まり、山は一気に冬に向かいます。自然の厳しさと美しさを兼ね備えたすばらしいこの時期は、日の出・日の入りを表示する時計を使用して1日の行動予定を決めたり、気温の変化に対応しやすいウエアリングを考えたり、温かい飲み物の準備等、綿密な登山の準備が必要です。
「備えあれば憂いなし」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

【おすすめ 予備ヘッドランプ】

PETZL イーライト

超小型エマージェンシーヘッドランプ。電池(CR2032リチウム)を入れてすぐ使用できる状態で10年間の保存が可能。(防水防塵規格IP67)

\4,300

【おすすめ 最新ヘッドランプ】

Black Diamond スポット

標準的な機能を装備したバランスのとれたモデル。ロック機能はもちろん、照度調節や3段階バッテリー残量メーター等、一通りの機能を装備。(防水防塵規格IPX4)

4,800

 

Milestone MS-B3

日本発ブランドのマイルストーン。最新の距離センサー搭載モデル。遠くを照らす電球色と手元を照らす白色LEDが自動切り替え。(防水防塵規格IPX5)

\5,800

【おすすめ ツェルト】

PAINE フェザーライトツェルト 1~2人用

素材にパラシュートクロスを用いた超軽量ツェルト。専用フライシート(\6,800)やポールセット(1~2人用 \3,500)と合わせると簡易テントとして活用できます。

\10,600

【おすすめ 軽量ペグ】

アライテント ジュラルミンペグ

 

\120

【おすすめ シートマット】

THERMAREST Zシート

耐久性に優れた超軽量のシートマット。アコーディオン式に小さく折りたためます。

\2,200

【おすすめ 多機能時計】

SUUNTO コア

高度計、気圧計、温度計、気圧傾向インディケーター、電子コンパスを搭載。日の出・日の入り時刻表示機能はもちろん、様々な機能が盛り込まれている頼れるパートナー。

\42,000

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