2019年 10月登山の日 「五色立つ天の原に、いにしえのもののふ思う」

10月登山の日

10月登山の日

 

おすすめの山 【五色が原】

今月は「五色が原」を紹介しましょう。英文学者・登山家田部重治が、大正2年の夏、木暮理太郎と槍ヶ岳から立山への大縦走を行った際に、五色ヶ原の印象をその著書『新編 山と渓谷』の中で次のように語っています。
「のびのびした高原、咲き乱れた高山植物、残雪が流れてやがて形造る渓流などは、仔細に味えば、十日間見ても尽きることはなかろう。」
この素晴らしい景観は今日アルペンルートの恩恵を受けても、立山室堂・黒部湖それぞれから1日かかる隔絶された地にあります。すぐ北にあるざら峠は、いにしえには戦国武将佐々成正が越えた伝説もあります。
今年、素晴らしい景観と伝説に彩られた五色が原を訪れませんか。
 
 
(行程)
黒部ダム-ロッジ黒四-平の小屋-刈安峠-五色が原
※よく整備されたルートなので、木の根やザレたところに注意すれば特に問題はないでしょう。五色が原から立山室堂に抜ける場合は岩稜・鎖場季節によれば雪渓もあるので、注意が必要です。
 
 
コースの特徴
はじめ、ダム湖沿いに紅葉を楽しみながら歩けば、ほどなく平の小屋につきます。ここから刈安峠までは急な尾根の登りですが、歩きやすい程よい勾配なので苦労なく峠まで登ります。峠からは尾根の上を歩き、やがて赤い山荘の屋根が見えると五色が原の景観が広がります。注意いただきたいのは、10月半ばを過ぎると山小屋は閉まり、寒気が来ると降雪もあります。事前によく情報を収集して計画を立てましょう。
 
 

秋の快適登山術

10月は清々しい気候で山々は紅葉に染まり、登山を楽しむには良い季節です。一方北海道や北アルプスの山々では降雪も始まり高山は一気に冬に向かいます。自然の美しさと厳しさを兼ね備えた時期といえます。今年はいつまでも太平洋高気圧の勢いが強く、平地では暑い日が続きましたが、山では確実に気温が下がってきています。北海道の急な降雪の報道もありました。日没時間も早くなり(8月に比べ約2時間近く早い)油断をするとすぐに真っ暗になってしまいます。秋は天候・気温の急変化と日没の早さを頭に置き、ウエアリングとヘッドランプ・ツエルトや温かい飲み物の準備等、綿密な登山の準備が必要です。
 
 

秋のウエアのレイアリング

★ポイント「体が冷える経路別に対策を立てる」
登山中に熱が体内から体外に放散される経路ごとの対策を考えてみましょう。
① 熱伝導の対策
登山中に冷たいものに触れるのは、手・足と休憩時に座る時でしょう。対策としては手袋・断熱性の高いインソールの用意・休憩時の携帯断熱マットが考えられます。
 
 
② 対流の対策
登山中の対流と言えばもちろん風です。対策としてはゴアテックスウエアの活用が定番ですが、この時期さらに快適にハイキングをするためにはより湿気のこもりにくいソフトシェル素材のジャケットもお勧めです。
 
 
③ 放射の対策
外気温が低いと登山中にどんどん熱を放出します。気温に応じた服装のレイアリングを心掛けることが基本です。体感的に特に熱の放出を感じられるのは頭・首・手首・足首ではないでしょうか。頭は熱の変化に弱い脳細胞を守るため血管が集まり、首と名のつくところは太い動脈が通る場所で共に体温維持に関係する血流の要となる場所です。ここを効果的に保温することにより、軽快なスタイルで秋の紅葉を楽しみましょう。
 
 
④発汗の対策
運動中に着用する衣服の役割は、
▽寒さなどの外部環境の変化から体を保護する。
▽体から出る熱や湿気などの変化に対して、衣服内環境を快適に保つ。
でしょう。体温が上昇すると、服の中の空気の温度も上がり、最初は暖かさを感じますが、体表からは温度調節をしようと汗が出てきます。汗は衣服や体表で蒸発するときに皮膚の温度を奪い、体が冷えます。対策として保温性に優れた吸汗速乾性機能素材のアンダーウェアを着用しましょう。
 
 

10月登山の日
ブランド:ザ・ノース・フェイス
品名:マウンテン バーサマイクロ ジャケット

価格:¥11,880+税
説明:1年を通して活躍するの薄手のフリースジャケット。肩部分は、耐摩耗性に優れたナイロン生地を使用して強度を高めています。

 
 
 
 

10月登山の日
ブランド:モンベル
品名:スペリオダウンジャケット メンズ

価格:¥14,520+税
説明:800フィルパワーの高品質ダウンを使用した薄手のインナーダウンです。平均重量も188gでコンパクトに持ち運びも可能です。

 
 
 
 

10月登山の日
ブランド:アイスブレーカー
品名:W’s 200 オアシス LS クルー

価格:¥11,880+税
説明:Icebreaker製品の原材料は、ニュージーランドの契約農家が育てるメリノ種羊の原毛を使用しています。高価ですが天然の高機能素材です。

 
 
 
 
<ヘッドランプは用途に合った明るさで>
当然照射力が高いほど照射できる時間が少なくなります。
多くのヘッドランプには照射力を調節できる機能が付いていますから必要な明るさで使用することが大切です。
また、MAXの照射力もメーカーにより初回点灯時の出力が異なります。点灯時の明るさを確認し、必要な照度に調節してから使用するのがコツです。
 
 
<予備電池の用意で注意すること>
自分のヘッドランプの電池規格と必要本数の確認が大切です。
規格を間違えることは論外ですが、本数の不足により古い電池を混ぜて使用すると強制放電で、液漏れや破裂して大変危険です。
 
 
<予備ヘッドランプの重要性>
筆者の経験ですが、11月末に不意の降雪で夜間登攀を余儀なくされ、予備電池も使い果たし、ヘッドランプが使用不能。山頂から手探りで下降路を見出し命辛々下山したことがあります。
山の中は漆黒の闇です。電池の交換が必要になった時や故障した時のことを考えて予備のヘッドランプを用意しましょう。重量の気にならないモデルもあります。
 
 
<最新ヘッドランプ事情>
近年ヘッドランプは高照度化が進み、各種機能が充実しています。
特に重要な機能は誤動作で点灯することを防いでくれるスイッチのロック機能でしょう。
電池の消耗を防ぐ照度の調節機能に加えて、自動にON・OFFが出来るセンサー機能や自動的に焦点距離を調節する距離センサーが搭載されていると重宝するでしょう。
過酷な条件で使用する人は防水性を向上させたものや、頻繁に使用する人は充電が出来るモデルも選択肢に入れておきましょう。

10月登山の日
ブランド:ブラックダイヤモンド
品名:コズモ225

価格:¥3,630+税
説明:軽量・コンパクトで操作性に優れたヘッドランプ。秋~冬の登山は日が落ちるのが早いので、ヘッドランプは必携です。

 
 
 
 
皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。
 
 

五色が原