【 俺の山写真 vol.2 】日本を離れカメラを構える

「俺の山写真」の第二弾は、登山本店の土居さんです。土居さんは入社4年2ヶ月目のスタッフなのですが、石井スポーツに入社する前の3ヶ月間、ヒマラヤでトレッキングを楽しんでから入社したという経歴をお持ちです。しかもその前は6年間「農業旅人」のようにいろいろな農家さんの家にお世話になりながら農業の勉強をしていたとのこと。200種類以上の有機野菜を育ててレストランに卸していたこともある・・というある意味「異色の経歴」をお持ちのスタッフです。それではそんな土居さんの「山写真」見せていただきましょう!

【登山本店勤務:土居さん】
2014年春石井スポーツに入社。現在入社4年目です。登山ウェアを担当。
石井スポーツ入社前に3ヶ月間ヒマラヤでのトレッキングを経験。高校生の時に、青少年交流の一環でロシアハバロフスクのバシャール山脈を登山したこともある経験豊富なスタッフです。
また日本山岳ガイド協会の登山ガイドステージⅠの資格に合格し、かながわ山岳ガイド協会所属。個人的に登山ガイドをしたり、地図読みの机上講習会や実技講習会を行ってもいます。

最近店舗で勤務していて感じることは「軽さを求める方が増えたな」ということ。
靴・ザック・雨具などではその傾向が顕著ですね。昔は重量感のあるものが当たり前でしたが、
今は機能性が高いことは勿論、軽い・かさばらない、などが商品をお選びいただく基準になっているようです。

では早速山写真を拝見していきましょう

 

◆キナバルの夜明け ~2017年マーレシア キナバル山~

みなさん、こんにちは。登山本店の土居です。
今日はいくつかの「海外」の山写真をご紹介したいと思います。ちなみに海外の山に登るきっかけは「お客様との会話」であることも少なくないんですよ。

 

まずは1枚目はマーレシアのキナバル山の写真から紹介しましょう。

元々海外の山には興味があったのですが、比較的登りやすい山であることもあり、と同時に4000mを超えるスケール感も気にいって登ってきました。2017年の年末から新年にかけて行った、マーレシアのキナバルからみる朝日は本当に美しい光景でした。

 

朝日が上がってくるまでは月に向かって登山をしていくようでした。

 

夜のキナバル山の雰囲気はまるで宇宙の別の星を歩いているような錯覚を起こさせるほどでした。

 

 

|キナバル山に登るまでの準備

 

4095mのキナバル山は高山病にかかる恐れがありますので、出発前には西穂高岳に登り、直前にミウラドルフィンズで低酸素トレーニングを受けました。その後1800mほどのキナバル国立公園内のロッジに泊まり、ラバンラタレストハウスという3300付近の山小屋にもう一泊してから頂上に向かいました。

 

血中酸素濃度を測りながら慎重に行動したので、高山病になることもなく登頂できました。特に、ミウラドルフィンズで習った呼吸法は役に立ちました、息を吸うよりも吐くことに意識を向けることの重要性を学びました。

 

 

|地元シャーマンのキナバル山への想い

 

キナバル山の頂上アタックは夜中の2時30分頃ラバンラタレストハウスを出発して、頂上付近でご来光を見る工程でした。気温は夏の富士山に近いと思います。帰りは、頂上から1800mの国立公園入口まで一気に下るので標高差は2200mあり体力的には結構ハードです。

今回のキナバル山は日本から個人手配をしてロッジの予約をして行きました。日本から、現地のロッジを管理しているステラサンクチュアリーロッジの担当者と英文でやり取りをして、予約をしてからキナバルのある、マレーシアコタキナバルの町に入ったので、キナバルの国立公園に行くまでは本当にしっかり予約が取れているのか心配もありました。

 

今回スピリチュアルなメッセージを現地のシャーマンの方から伺うことが出来ました。キナバル山は先祖の霊が休むための場所であり、神聖な山。
そのことを理解して、山に対して失礼がないように登山をする・・これを説くシャーマンの眼差しには強い意志と自然への敬意が溢れていました。

 

キナバルという山は最初は熱帯雨林、それから広大な溶岩帯へと変化していく壮大な山です。
日本とは別世界のスケール感は素晴らしく、独立峰だけにその存在感は圧巻です。
途中ウツボカズラのような食虫植物が見られたり、日本では見られない植生も見ることができました。
また、この地域の熱帯雨林は世界最古の熱帯雨林と言われており、そこに住んでいる生物の種類の多さも圧倒的なものがあります。

◆ヒマラヤトレッキング(前篇)

 

エベレスト街道のトレッキングは約1ヶ月間でした。

 

ネパールの首都カトマンズについて、エベレスト街道トレッキングの玄関口のルクラまではセスナ機での移動。
たびたび墜落することで有名な危険な飛行機ではあるが、バスでのアクセスはかなりの時間がかかるので選択肢はありませんでした。
飛行機に乗ろうと空港に向かうと空港が人で溢れかえっています。
何事かと思えば、かれこれ4日間飛行機が飛んでいないらしい、エベレスト街道への空路はちょっと雲がでると山間部のルクラには着陸できないので便が欠航になってしまいます。

 

この日は4日分の人が空港に溢れかえっていました。
今日こそは飛ぶかと期待してチケットを買いましたが、この日のフライトも欠航。みなイライラしていたが仕方ありません、私はホテルへ戻ってまた翌日空港に出直しました。

 

かなり長い時間を待って飛行機に乗り込んだ20人乗り程度の小さなセスナ機は頼り無いが、ルクラの飛行場は狭いので小さなセスナ機でしか入れません。飛行機でルクラに向かう途中で初めてヒマラヤ山脈を見た・・昔から憧れていた山々だったのですごく嬉しかったのを覚えています。

 

ルクラに到着。
ルクラからは神の山クンビーラがみえていました。
ルクラからシェルパ族最大の街ナムチェバザールへは徒歩で2日間、よく整備された街道をあるきました。
途中で見えるヒマラヤの美しさは本当に素晴らしいです。

ナムチェバザール到着
ナムチェバザールには、ネットカフェもある、ビリヤードもある、ロッジやレストランもたくさんある、学校もある、お寺もある。
シェルパ族の生活を垣間見ることができます。
宗教的にはチベット仏教
医学はチベット医学
完全なチベット文化圏
ナムチェバザールでの思い出は、体調不良になりチベット医学のdoctorに脈心で診断をしてもらいチベットの高山でとれる薬草を処方されて治療したこと、どの約の味もなかなか強烈なものでしたが、チベットの深い文化を体験する経験でした。

 

ナムチェバザールからみるクスムカングル、タムセルク、コンデリの美しさには言葉を失います。
夕日があたりオレンジ色にそまるヒマラヤも美しい
ナムチェバザールからはタンボチェ、ペリチェ、トゥクラと標高を上げ、チョラレイクという湖のあるところまでいき下山しました。
ペリチェからはロブチェイースト
トゥクラからは、チョラチェ、ディンボチェからはアマダブラム
ディンボチェ、ペリチェ間の道ではプモリ
ナムチェバザールの北のシャンボチェからはエベレストにローツェ、などヒマラヤの名峰を見ることができます。

ナムチェバザールで女性や子供たちが洗濯を川で手洗いしているのをみて、
帰国後、自分も手洗いで洗濯したいと思い、一年間洗濯物を手洗いで洗濯していました。

 

(後編へ続く)

 

奇跡的に見ることができた
ニジキジのダンフェ
この鳥が見たいと、現地の人に話していたら、
現地の人がいる場所を教えてくれました。
建物の二階にいたのですが
早くおりてこーいと呼びに来てくれて
そんな一枚です

|石井スポーツ登山本店

 

石井スポーツが誇るフラッグシップショップ、それが「登山本店」です。1Fの入口から2Fのフロアに上がると、そこには山の中に迷い込んだと錯覚するような・・(言い過ぎました!でも品揃えはなかなか壮観なものです)店内が広がります。石井スポーツでもっとも山に詳しいスタッフが集う場所、それが登山本店です。一方で気さくな山男(山乙女)としての側面をもつ方も多数在籍。是非皆さんご来店お待ちしております。

 

 

スマホの普及によって、より皆さんが気軽に楽しめるようになった写真。

今回話を聞いた登山本店の土居さんは、海外での登山経験も豊富ですし、またその土地や出会う人々から多くのことを感じ取って、その瞬間を写真に収めているようでした。それにしてもどんな野菜を作っていたのでしょう・・農家だった時にエピソードもいつか聞いてみたいと思います。

今後も石井スポーツのスタッフの中から、選りすぐりのメンバーの山写真を紹介していきます。どうぞご期待ください。